ご家族から「見学に行っても違いがよく分からない」「どこがいいのか決めきれない」
──そんな声をよく聞きます。
パンフレットや説明だけでは分からないことも多く、
「これで本当に合ってるのかな?」と不安になるのは当然のことです。
でも、まずは「何を一番大事にしたいか」を整理することで、
選ぶ基準がぐっとはっきりしてきます。
① 費用のこと
最初に考えたいのは「費用」です。
初期費用・月々の生活費・介護サービス料など、
無理のない範囲で続けられるかどうかを確認しておくことが大切です。
「いい施設だけど、少し高いかも…」と感じることもあると思います。
そんな時は、その費用の中にどんな安心が含まれているのかを
スタッフにしっかり聞いてみるのがおすすめです。
また、「介護度が上がったときに費用がどう変わるか」も、
見学時に確認しておくと後々の安心につながります。
② 場所(通いやすさ)
次に大切なのは、家族が通いやすい場所かどうかです。
「行きたい時にすぐ会いに行ける距離か」
「通院や買い物に便利か」など、
ご家族の生活リズムも考えた上で選ぶことがポイントです。
実際に、「職場の帰りに立ち寄れる距離だから助かっている」と
話されるご家族も多くいらっしゃいます。
③ どんな施設が合うか(暮らし方・希望)
施設を選ぶときは、
「その方がどんな暮らしを望んでいるか」を
しっかり話し合うことが大切です。
- 自由に過ごしたい
- みんなと過ごす時間がほしい
- 介護や医療をしっかり受けたい
希望の過ごし方によって、
合う施設のタイプは変わってきます。
④ 終の棲家として考えるかどうか
そしてもうひとつ大切なのが、
「ここを最期までの住まいとするかどうか」です。
たとえば、頭がしっかりしているのに介護度が高い施設に入ってしまうと、
環境の変化で一気に気力を失ってしまう方もいます。
逆に、これから介護が進む可能性がある方は、
医療や看取りまで見てもらえる施設の方が安心です。
つまり、「今の安心」と「これからの安心」、
どちらを大切にしたいかを、
ご家族で話し合っておくことが大切なんです。
先日見学に来られたご家族も、
「費用・場所・お母さまの希望、そしてこれからの暮らし方」を整理して話し合ううちに、
「自然と方向が見えてきました」と笑顔でお話しされていました。
条件を明確にするだけで、
迷いがすっと軽くなることもあります。
施設選びは、
「良い施設を探すこと」ではなく、
「自分たち家族に合った施設を見つけること」。
本当に心から「ここだ」と思える場所は、
もしかしたら、たくさんはないかもしれません。
でも、その「たったひとつの出会い」を大切にできれば、
そこがきっと、その方にとっての安心の居場所になります。
見学のときに感じた「なんとなく落ち着く空気」や、
スタッフのやさしい言葉が、
あとになって「ここで良かった」と思える瞬間につながることもあります。
私たちは、そんな出会いを一緒に見つけながら、
ご家族と笑顔で「ここにしてよかったね」と言い合える日を、
そっと見守っていきたいと思っています。
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